第195章デイジーを治療するためにエリザベスを求めて

「なんだって?」

「どうしてこんなことに? 手首を切っても危険はないと言っていたじゃないか!」

「なぜだ、なぜ私の娘がこんな目に遭わなければならないんだ?」

その言葉を聞いて、スティーブンは今にも崩れ落ちそうだった。

彼は長年連れ添った妻との間に一人娘のデイジーを授かり、父親としての愛情をすべて彼女に注いできた。

だからこそ、デイジーが望むことなら何であれ、叶えてやろうと最善を尽くしてきたのだ。

今回、彼女の狂言に付き合ったのも、手首を切るくらいなら命に関わることはないとデイジー自身が断言したからに他ならない。

彼の視線がふいにジェームズに向けられた。スティーブンは大股で歩み寄る...

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